よそ者の「視点」と、地元の「熱狂」。
私は、愛媛の人間ではありません。
15年前、エンジニアとして働いていた東京を離れ、地域おこし協力隊としてこの西予市城川町に辿り着きました。
そこで見たのは、素晴らしい「栗」という資源がありながら、生産者の減少によって静かに衰退していく産地の姿でした。
「もったいない」
外から来た人間だからこそ、そのポテンシャルの高さと、仕組みの欠如が痛いほど分かりました。
それが、私がこの地で栗ビジネスに身を投じた原点です。
しかし、論理や仕組みだけでは農業はできません。自然を相手にし、作物を慈しむ「心」が必要です。
株式会社西の栗には、年が近い取締役がいます。彼は、一年中栗のことばかり考えている、愛すべき「栗バカ」です。
彼の現場に対する圧倒的な熱量と知識、そして地元のベテラン農家さんたちの熟練の技。
これらこそが、私たちのエンジニアリング(論理的経営)を支える土台です。
私たちは、最低毎年3ヘクタールずつ土地を借り受けたり、山を開墾し農地を広げています。
これは単なる規模拡大ではありません。
「稼げる農業」「若者が憧れる産業」としてのモデルを、この地で作るための挑戦です。
主役は私たちではありません。この豊かな土地と、ここで生きる人々です。
裏方として舞台を整え、西予の栗を、そして日本の栗を、次世代に残る産業へと育て上げていきます。
農業生産法人株式会社西の栗
代表取締役 村田博史
